思い入れのあるTRPG5タイトル

「天使大戦エンゼルギア
 井上純弌御大が世に送り出し、そしてオレを小太刀右京さんと出会わせてくれた作品。これに端を発して、大森篤志さん加納、yagamiさん(id:yagami-mk2)、tovetaさんウエ紙さん、悪童同盟さん(id:akudoudoumei)、ヤスさん、東条慈英さん(id:tojo)、HounDさん(id:HounD)といった面子と引き合わせてくれた作品。縁故の中核でもあり、またオレの中核そのものとも言えます。だって凍とツバサが居るしな!!*1

天羅万象
 井上純弌御大の処女作品。圧倒的なビジュアルを有した世界観と、大胆なまでに再現度にこだわった名作。特筆すべきはキャラクターや既成作品を再現するなどと言うのではなく、ドラマツルギーを再現するというタイプの作品というところ。
 既成作品の再現というのはやはり世界観やキャラクター達が構成する群像劇そのものを追う形になりがちで、不確定要素たるPC*2が疎ましくなるという悲しい出来事が発生する光景もよく見られました。キャラクターの再現となる場合、元ネタとなるキャラクターが有しているスキルや装備を手に入れる事がメイク時には困難であったり、世界観とそぐわなかったりします。また、元ネタと同じ位置付けを世界観に対して求めたりすれば、冒険に出るモチベーションが低下してくだを巻くしかなくなっている光景などもよく見かけました。
 しかし天羅万象の根幹たる業システムは、任意のタイミングで気合*3を供給する事ができる為に、いつでも再現したいキャラクター像を誇示できます。また、気合を使わないことでも再現したい成長劇を誇示できます。全く同じデータで、凡人と天才を演じることができ、超人と凡夫を演じることができるのです。
 ロールプレイ支援型の中でもキモ系の原典として知られていて*4、参加者の中でも温度差が生じ易いシステムではありますが、幸いにしてオレは元々キモかったので全く苦にせず遊ぶ事ができました。

シャドウラン
 来ました! やっと外国産タイトルが出ましたよ! これで、和ゲーしかしないヌルゲーマーだとかFEARゲー信者とかいうレッテルともおさらばですよ!*5 まぁ、海外の未訳サプリから引用していたデータなんて火器や武器、一部の呪文構築やらイニシエートとアデプト・パワー程度なんでマジモンの人から見ればやはりヌルいのでしょうが(笑)
 中学・高校時分にソードワールド、ロードスといったタイトルと並んで猿のように遊んでいた思い出の品*6であり、社会人となってからでも時折遊ぶサイバーパンクの金字塔。
 オレの人生の半分を越える付合いの、最も長い友人である神薙が2年以上に渡って続けたロングキャンペーンは未だに色褪せる事はありません。正味、SNE展開の日本版だけでサプリ類を一切使わずに、あれだけの情報量を詰めて楽しませてくれた手腕と熱意は、本当に今でも驚くばかりです。

「エルジェネシス
 ひょっとしたら、オレのゲーム歴の中で一番長い時間をかけたかも知れないタイトル。創世記エルジェネシスにスタートし、神世紀エルジェネシス、学園戦国エルジェネシスと独立型サプリを複数展開し、創世記エルジェネシスⅡと版上げを行うだけでなくソード・オブ・グラーヴやシャドウプリンセスといった画期的なサプリ展開をも果たした異色の作品。ネコミミ先生力作のイラストレーションも美麗で、一部ゲームファンからは「恥ずかしくて買い難い」との声も高く、オレは勤務先のゲームセンターのカウンターでカラフルBee*7を堂々と読んでいたので、全然余裕で買い漁っていたものであります。
 そういえば白虎かなめ氏やら今どこで何をしてらっしゃるやら。
 独立型サプリだったはずが一人歩きしてしまったドラゴンアームズも、オレの中ではこのエルジェネシスに分類されております。

トーキョーN◎VA
 中学生の頃、シャドウランより安かった事とゴーストハンターやコクーンワールドにはまっていたオレは表紙の弘司さんのイラストにやられて買った2ndは、トランプ判定という特異さと当時神のように信仰されていたクリティカルをも超える「神業」の存在が受け容れられずに、一度も遊ぶことなく封印されました。*8
 しかし加納、tovetaさん、yagamiさんらのお陰でN◎VA‐D購入に踏み切り、エンゼルギアに始まった縁故を拡張してくれる事となりました。サイバーパンクというにはウェットで、ファンタジーというにはニューロ。前述の神業による、ヒーローポイントではない有限リソースをもってドラマを構築する、特殊なシステムです。まだまだ見習いですが、じっくり遊んで行きたいなぁ。

*1:沙那ぽんとかいずみとかもなんですが、非公式キャラなので。や、愛に差などありませんよ!?

*2:PLが再現を望んだ場合、自PC以外のPCやNPC

*3:俗に言うヒーローポイント

*4:キモ系の最新版、あるいは最高峰として前述のエンゼルギアが知られていますね

*5:天羅の参考文献の中に、デカデカとシャドウランとかD&Dとか書かれているんですが、どうして洋ゲーユーザーの方は「天羅系」とか「井上系」とか蔑称を付けたがるのか。まぁ、キモいからなんでしょうが

*6:オレがGMしていた真・女神転生RPGやゴーストハンターは、どうにも微妙であったようです

*7:成年誌。当時、表紙を木村貴宏氏や後藤圭二氏が手掛けており、両氏のファンであるオレは虜となって買っておりました。雅舞璃‐L氏やB.MARY氏、テックジャイアンの表紙を手掛けているあのお方の漫画が掲載され、さらに巻末にはゲノムがスタートした神コミック誌。読参の戦国学園パラダイスは、きっと久保田悠羅氏も読んでいたんじゃないかと思う程学園戦国エルジェネシスを彷彿とさせていました。

*8:でも、オーサカM○●NやらカムイST☆Rは買っていましたが。